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若気の至りの話①_5/10

詳しく聞くとこういう事らしい


自分が犬のローテーションをしていると人だかりが出来ている
見に行くとダンボールに入った仔猫が4匹 [もらって下さい] と書かれて置いてある

お客さんに

「あなたら捨ててんの?」
と、聞かれる、全力で否定して

「誰が置いて行ったか見ましたか?」
と、聞き返すが誰も見ていない、そうこうしている間に人が集まってきてどうにもならなくなって→電話

と、こんな感じだったようだ




wakage01_05.jpg




人が溜まって流れなくなっているので、

「取りあえずあっちに運んで」
と、バックヤードに連れて行く

「う”~人が多くて気づかなかった、ごめん」
と、スタッフが悔しがっている

ブース内は3m先が見えない人の出だ、気づかなくて当たり前だ
責めるつもりはさらさらない(そもそもあたしはサボってたわけだし)

(さて、どうしよう…人出も多いし、このままここでさばいてしまうか?)
と、思ったりもするが、ここは企業ブースで、さらに仕事中である、あまり勝手な事も出来ない
べつに連れて帰るのは構わないのだが、まんまとネコを捨てる道具にされたみたいで腹立たしい

「お前らどこからきたんだ?」
と、ネコをつついてみるが

「みゃあ」
と答えるだけである






                     ― つづく ―

若気の至りの話① 4/10

お昼を過ぎるとだんだん暇になってくる

いや、人通りは午前に増して多いのだが逆にやる事がない、細々な仕事は他のスタッフがやってくれている
そこでイベント全体を見学(さぼり)に行くことにする

幅100mの大通りを1・5kmに亘ってホコテンにしてあるのだから出ている露店の数もハンパない

「ちょっと行ってくる」 
バイトさんに声を掛けホコテンに繰り出す、お土産にリンゴ飴でも買ってくればいいだろう

ホコテンをウロウロしていると他の企業ブースで知り合いが乗馬イベントをやっているのを発見した

「ちーす」
と声を掛けしばらく雑談をする、他愛もない話をしていると腰にぶら下げた携帯電話がなっている
見るとバイトさんからだ

「もしも?」
と電話にでると

「どこにいる?ちょっと帰ってきて」
と、声がする

何となく声のトーンがいつもと違う、何かトラブルだろうか?

「では、また」
と会話を打ち切って、自分のブースに急ぐことにする


人ごみを縫ってブースに帰ると、鳥山のように人だかりが出来ている、バイトさんを捕まえて

「どした?」
と、聞くと

「… ネコ捨てられた… 」
と答える


「へ?…」







wakage01_04.jpg





                     ― つづく ―



若気の至りの話① 3/10

小一時間ほどで現場に到着する、ここからは時間が勝負だ

道路は歩行者天国になるから車は長く止められない
急いで動物達と機材をバスから降ろす

現場の配置が分かっているのは基本あたしだけなのだが、あたしの作ったものは、見れば内容が分かるらしい
みんな何も言わないでも予定通りに動物を配置してくれる、やはり鍛えられていてありがたい

1時間位で動物の配置を終え、ヒツジ・ヤギ・ウサギ… などと書かれたキャプションを張り付けてゆく
これは扱い始めたばかりのPCで当時IT難民だったあたしが電脳室(姉の家をそう呼んでいた)
で四苦八苦して作った物だ


市街地での大きなイベントなので、そうこうしているうちにお客が集まってきて
なだれ込むようにスタートする

最初のうちは配置を調整したり、給水器を設置したり何かと忙しいのだが
その内落ち着いてくる

普段なら動物を出してみせたり、生態をレクチャーしてみたりと
お客を寄せるアピールをしたりするのだが

今回はイベントが大き過ぎて何もしないでも人出が多い、いや多すぎると言ってもいい
何かしようにも出来る状態ではない

人出が多いのはあらかじめ分かっているので、ブース内の動線は広く作ってあるのだが
2時間もすると通路に立っているのは難しくなってきた

そこでヒツジの柵の中に脚立を持ち込んで上段に座り会場を見守る事にする
色々な状況は想定してあるのだ

しばらくするとバイトさんがやってきて

「あはは、あんたが展示物みたいだ」 と言って

[咬まれるから手を入れないで]と書かれたキャプを貼っていく

と、こんな感じで忙しくも平和に午前中は過ぎていった

wakage01_03.jpg




若気の至りの話① 2/10

仕事場に帰ると他のスタッフが移動用のケージを用意したり
明日使う犬を洗ったりしてくれているので、あたしもその作業に加わる
やる事は山ほどあるのだ

こういった作業の他に日常の飼育管理も同時進行で進めていかなければならないので前日はバタバタである
何だかんだで作業を終えたのは23:00を軽く回ったくらいだった

当日の朝も早い、イベントスタートが10:00なら8:00には現場に入りたい
となると作業開始は6:00前になる

朝は各自黙々と作業を進める、暗黙の了解があり、みんな自分の担当作業は分かっている
ベテランのアルバイトスタッフも同様だ、よく鍛えられていてありがたい

たまに師匠が

「お~い、コーヒー買ってきたぞ」 と邪魔しにくるのでバイトさんを生け贄(話し相手)に差し出し、無視をする


wakage01_02a.jpg


我ながらひどい弟子だが作業を止めたくないのだ

40分ほどかかって本日のメンバーをマイクロバスの改造車に乗せ終わる
この車は前部の座席以外はすべて取っ払ってあり、トラックと違ってエアコンが効くので動物の運搬に使いやすく、非常に気に入っている

wakage01_02b.jpg



「忘れ物はないか?」 師匠に聞かれる

「忘れ物は忘れているから、今のところは無い」 なんて、訳の分からん話をしていると

「何その不毛な会話」 と、バイトさんに突っ込まれる

「いいから出発するよ、車に乗りな」 スタッフを車に追い込んで、最終確認をする

最後にあたしが

「コーヒー貰って行きます」 と後ろ手に缶を掴み、車に乗り込んでエンジンを掛ける






                ― つづく ―

若気の至りの話① 1/10

こう見えても争いごとが嫌いである(どう見えるかは知らないが)

出来るだけ他人とトラブルは起こしたくない、謝って治まるならゴメンナサイで済ませたいのだ
しかし仕事となると色んなトラブルが起こることも多々あり、どうしても引けない事柄も…

あたしも若かったのもあるのだが、自戒の意味を込めて

ではでは、若気の至りの話





当時、行っていた業務の一つに動物イベントの企画・施行がある
単日~数か月単位で動物園などを運営するわけである

その時の仕事は市街地で行う大きなイベントの企業ブースで数日間、動物園を作ることだった

まずは前日に現場に入って設営をする
代理店の担当者と打ち合わせをしてブース内の縄張りを確認し、現場を見渡しながらイメージを練る

事前にレイアウトなどは提出してあるのだが、あくまでも紙の上の事である
短期のイベントでは条件が変わるのは当たり前で、現場に来てみないと
どう作るかはあたしにも分からないのだ

●  使用スペースの広さ
●  イベントの規模
●  地面の状態(土・芝生・アスファルトなど)
●  来客の人数・動線の予想
●  搬入・搬出の段取り

などを考慮しながらレイアウトを決めて、平面図を地面に書き込みながらスタッフに説明をして
作業を始める


wakage01_01.jpg



4時間程で機材を組み上げ、だいたい会場は完成する
だがここで休んではいられない、ブースは警備員さんに任せて現場を後にした




                 ― つづく ―
プロフィール

sanchz

Author:sanchz
職業動物家

現在
「パンプキンファーム」オーナー

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