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羊飼いになった話① 7/10

仕方ない
無難にこなしてこの場を切り抜けようと覚悟を決めてボブの説明に耳を傾ける。

数10頭の羊の中に3頭だけ背中に青いペイントをした羊がいる
その青い羊を小さな柵の方に分けて欲しい。

という感じの事を行っているらしい、確かに背中に青いらくがきの入った個体が3頭ほど見える
さらにその羊が入っている柵(大)から柵(小)までの間は3mくらいのコースになっていて
柵(小)の手前で分岐になり、柵(小)行きと草原行きに分かれているのを確認する。


hitsujikai07b.jpg


ボブが客席に向かって今から行う事の説明を始めるが相変わらず2言語ミックスなのでお客はポカンとしている
まぁ、前に出ているあたしがよく分かってないのだからしかたないだろう。

説明が終わるとボブに、柵(大)と柵(小)の間のコースに連れていかれた

「ステンバーイ」
と言い残してボブが離れて行く。

(おいおい、すてんば~い、じゃねえ!もう少し説明しろよ、助手の娘も通訳する気まるでねーだろ!)
と心の中で文句を言う、ちらりと20m先の羊の群れを見る(はぁ~…青い羊?分けろ?どうしろと…?)
非常に好ましくない状況である。

「○○~○~○○…OK?」
ボブがニヤケ顔で言う

(いや、良く分からんし…全然OKじゃねえ!)あたしは首を傾げて見返すが、あたしの都合は無視して

「OK、○○~○○○~○○~~Let‘s Go!!」
と犬笛を短く吹き鳴らす

「ピイッ」

犬達が羊の群れの中に飛び込むと早送りの雲のように群れの形が変化する
そして一呼吸置いた後、柵(大)のゲートからいっせいに羊達がはみ出てきた

(うぉ!マジかよ)羊の塊がこちらに向かってくる、その数20頭余り。
なるほど、これは年配者や子供を選べるはずもない、生け贄みたいなもんだわ
妙に納得してる場合ではない、羊の群れは目の前に迫っている。


(どうする?どうって青い羊だろ?)青い羊が目に入る

(あいつか?)目標を確認する

(あいつを捕まえればいいんだな?)意識が作業に集中してゆく。


hitsujikai07a.jpg




                     ― つづく ―

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