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撮影の話② 12/13

白中毛は、あまり活発なタイプではない、まずは役者さんの足元すぐ位に置いてみる。

「では、逃げまーす」

ワクの外に転がるように下がるとスタートの声が掛かる、転がったまま振り返ると
白中毛は役者さんの方へ寄っていく、そして膝の匂いを嗅ぐとそのまま寄り添ってコロンと寝そべった
そこで役者さんがハッと起きてカット。

現場に、ほぉ~という空気が流れて

「良いんじゃないか?」
と、監督さんが言う

あたし的にも、まぁまぁ良いとは思うのだが何か物足らない、もっと良いイメージが浮かんでいるのだ。

「もう1本いいですか?」
と言いながら少し考える … … 

何となくコロンが早い、もう少し間が欲しい、しかし白中毛にタンスの上は遠いし高い…
辺りを見回すとセット内に1人掛けソファーが目に入ったので聞いてみる。

「このソファーを動かしていいですか?」
OKをもらい、少し近づけて向きも変えてみる、背もたれに白中毛を乗せて

「ここからいきまーす」
と声を掛ける、イメージ通りにいけば面白い絵になるかもしれない。

「はい、本番」

監督さんの声の後、あたしが静かに転がり逃げる

白中毛がひと呼吸おいてデロンと飛び降りる

ゆっくりと役者さんに近づき顔の前までやってくる

少し匂いを嗅ぐとおもむろに頭突きをかましてクルッと回る

回った振りで尻尾が役者さんの顔を叩く

叩いた瞬間、役者さんがハッと起きる

白中毛は床でコロコロしている

「カット」


satsuei02_12.jpg



皆がモニターに集まるのを見ながら白中毛を担ぎ上げる
予想以上に最高の動きが出た、役者さんも頭突きと叩きに起きるタイミングを合わせてくれた
これを使わずに何を使う?と思う…モニターをチェックするまでもない

「お疲れさまでーす」

と、リビングを離れ、帰り支度を始める、ネコ達をバスケットに仕舞い
あらかた片付いたころ現場にADさんの大きな声が響いた

「チェックOK、ネコさん終了しました」





                ― つづく ―

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現在
「パンプキンファーム」オーナー

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