スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサーリンク

撮影の話② 6/13

監督さんは黙って考えている、制作さんが

「無理に白を使わなくても柄のあるので撮ればいいでしょう、ね、監督」と、じれたように話を切り上げようとする

「そうだな…まぁ、普通にしていてくれればいいからなぁ」

普通…この普通というのが問題である、人間でも普通の演技は難しいと言われているのに
動物が撮影現場という特殊環境で普通に振る舞う事がどれほど困難な事か…

「その普通は簡単じゃないですよ、動物はラジコンじゃないですから」

あれ?思わず少し強い口調になってしまった
前の現場でこの事(普通)についてひと悶着あったからだろうか?

監督さんがこちらに顔を向ける、いつの間にか現場スタッフの視線が集まり
制作さんが逃げたそうな顔をしている

(まずいかな~)っと思うが言ってしまったものは仕方ない、開き直って監督さんに視線を合わせる


「あははは、わーってるよ」
監督さんが笑い出す

「お前さんの言うように動物は予測出来ねえからな、俺も長くやってるから動物では苦労してるんだ」



satsuei02_06.jpg



少し考えてから続けて

「そうだな、まずは白黒とキジトラの2匹でやってみよう、テストからカメラ回して出たとこ勝負で何本か
それで使える絵が撮れるだろう、出すタイミングは君に任せるさ
そのあと時間があったら白いネコも試してみよう、こんな感じでどうだい?」


文句のないプランだ、どうやらあたしは勘違いをしていたらしい

この監督さんはかなり動物を撮った経験があるのだ、動物の撮影はカメラを回せる所は全部回す
思った絵じゃなくても取りあえず使える絵を撮る、そんな感じでやらないとなかなか上手くいかない

あたしは勝手に予防線を張っていたようだ。

「はい、それでお願いします」

そう言って頭を下げる





                ― つづく ―

スポンサーリンク

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

sanchz

Author:sanchz
職業動物家

現在
「パンプキンファーム」オーナー

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。