スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

羊飼いになった話① 6/10

「ピィーーゥィ」

ボブの長い笛で犬がスッ飛んで行くと、丘の向こうから羊を追い出しにかかった.

大きく周りを囲みながら足元に絡みついたり、背中に飛び乗ったりしながら
だんだん囲みを小さくしている。
そして、あれよという間に羊を1つの塊にしてこちらに連れてきて大きな四角い柵の中に入れ込んでしまった。

「おお~」
客席から拍手が起こるとボブがドヤ顔でニヤニヤしている、拍手をしているとボブが客席に向かって話し出す

「○○~~○○… … ○○…」
どうやら今からやる事を手伝って欲しいと言っている

「ダレカ・テツダテクレルヒト、テヲアゲテクダサーイ」
とボブ、だが誰も手をあげる様子はない。

あたしも日本人である、こういうのは苦手だ、当然手はあげない
ボブが会場を見渡すが不自然に目をそらす、しかし座った席が正面最前列である
ボブがニヤケ顔であたしを覗きこんできた。

「ユー、テツダテクダサーイ、プリーズ」
(ちょ、マジかよ!!)あたしは緊張するとお腹が痛くなるから嫌だ
もっと真人間そうな年配者か子供にでもやらせろよ

と言いたいところだが周りのお客から拍手が起こる
この空気感を壊す根性はとても持ち合わせてない、やはり日本人である。

隣の相方さんを見ると、他人のフリをしてよそを向いている、なんて薄情な奴だ。


hitsujikai06.jpg




                     ― つづく ―
スポンサーサイト
プロフィール

sanchz

Author:sanchz
職業動物家

現在
「パンプキンファーム」オーナー

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。